絵本の読み聞かせを続けています。
このブログのタイトルも『絵本のある暮らし』としているように、息子が生まれてから、絵本の読み聞かせを続けてきました。
それは、
・自分自身が大人になってからも絵本が好きで、読んだり集めたりしていた。
・絵本で出会うたくさんの世界が、子どもの心を豊かに育ててくれる気がする。
・共働きで、子どもと接する時間が少ない分、絵本の読み聞かせを通して子どもと関わる時間を大切にしたい。
こんな理由から続けてきました。
これまでに、息子と読んだ絵本は300冊を超えました。
絵本の題名と息子のお気に入り度を☆で記しただけの簡単な『絵本ノート』を綴っていますが、そのノートを見返すと、その時々の息子の様子を思い出すことがでます。
▼絵本ノートについて書いています。
今日は、そんな息子との絵本タイムに4歳前から起こったある変化と、そこから感じたことを書いてみたいと思います。
お膝の上から横並びに
0歳の頃から、ずっと絵本を読むときは、私の膝の上に息子を乗せて読んできました。
この、膝の上に乗せて後ろから抱きかかえるようにして絵本を読むスタイルが好きでした。
息子の体温が伝わってきて、息子の匂いが伝わってきて。
私が絵本を読むときの体温や胸の動きが息子にも伝わっていたと思います。
注)写真はイメージです。夫と息子ではありません。
そんな膝上抱っこスタイル、3歳を超えるころから段々と息子の頭で絵本の文字が見にくくなってきました。
それでも、膝の上にのせ、私が頭を傾けて斜めから絵本を読む体勢で続けていました。
が、
4歳になる前から、段々と息子もバランス的に私の膝の上に座りにくくなって、絵本を読んでいる途中で動いて何度も体勢を整えるし、
私も斜めにしても息子の頭がつっかえて絵本が読みにくいし・・・。
そんなこんなで、いつからからソファの上で横並びに座って絵本を読むようになりました。
絵本を私が手にもって拡げ、一緒に見ながら読みます。
二人一緒から横並びの関係へ
たかが、絵本を読む体勢。
けれど、それはとても大きな変化なような気がしました。
赤ちゃんの頃は、私が選んで与える本を私の膝の上で、私のペースで読み聞かせていました。
段々と、息子が自分で絵本を選ぶようになり、ページのめくるタイミングなども息子に合わせるようになりました。
それでも、膝の上にのって絵本を読むというときは、私と息子は同じ視線で同じ方向から絵本を見ています。
私も息子も同じものを見ようとしていたと思います。
それが、横並びで絵本を読むようになってから、絵本は息子がめくることが増えました。
そして、私と息子は、横に並んで別々の視点から絵本を眺めています。
きっと、見ているものも私と息子では違っているかもしれません。
一緒の関係から、横並びの関係へ。
この絵本を読む時の関係は、普段の生活の中でも同じように変化しているのだと思います。
段々、子どもとの関係は変化していきます。
思い切り後ろから息子の身体全体を抱きかかえて読むのが一番しっくりしてお互いに心地よい時期から、その体勢がお互いにとって居心地の悪くなり、別のしっくりくる身体の距離をみつけていく。
子どもとの関係性の変化が、絵本を読むときの体勢、身体の心地とリンクしているのが面白いなぁて思いました。
毎日の読み聞かせはご飯みたい。
読み聞かせって、子どもにご飯を作ることのような気がします。
絵本を選ぶこと、それは子どもの月齢にあった素材でその子がおいしく食べられる料理を作ってあげること。
段々と子どもの好き嫌いが出てきたり、食べやすい料理の仕方が変わってきたり。
絵本は、心の栄養。
スプーンで食べさせてあげる時期から、一人で食べられるようになるまで、日々子どもたちは成長していきます。
その子にあった、その子が今一番おいしく食べられる食事を考えるように、毎日の絵本タイムを大切にこれからも続けていきたいと思っています。
▼読み聞かせについて書いた記事です。
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